この記事で分かること
- 万世特攻平和祈念館とは?
- 万世特攻平和祈念館へのアクセス
- 万世特攻平和祈念館の展示品
- 万世特攻平和祈念館の概要
万世特攻平和祈念館とは?
万世特攻平和祈念館は、吹上浜に昭和18年夏から19年末にかけて建設された陸軍最後の特攻基地「万世飛行場」跡に、平和への想いを込めて建てられました。終戦間近のわずか4ヶ月しか使われなかったため、『幻の特攻基地』と言われています。
そしてこの万世特攻基地から17歳少年飛行兵を含め201名の特攻隊員が祖国を護るために沖縄に出撃していきました。
館内には吹上浜沖から引き揚げられた、「零式水上偵察機」や、死を間近に控えた隊員たちが肉親・愛する人達へ宛てた最期のメッセージ、“至純の心”を綴った「血書」、遺品、遺影などを多数展示しています。
館の外観は、パイロットが生まれて初めて飛んだ憧れの練習機「赤とんぼ」の複葉型を模し、大屋根に平和を祈る合掌をシンボル化したユニークな「複葉合掌型」の形をしています。敷地内に建碑された万世特攻慰霊碑「よろずよに」の前では毎年、慰霊祭がとり行われています。
万世特攻平和祈念館
万世特攻平和祈念館へのアクセス
車でのアクセス
九州自動車道「鹿児島IC」から約50分
バスでのアクセス
- 「天文館/鹿児島中央駅〜加世田」約85分
- 「JR伊集院駅〜加世田」約50分、「加世田〜海浜温泉前」約10分
飛行機→空港バスでのアクセス
南薩方面(加世田・枕崎)行き空港バスで70分「加世田下車」
万世特攻平和祈念館の展示品
1階
重要航空遺産「零式三座水上偵察機」
零式三座水上偵察機は、日本海軍で広く使われ、日本の水上機の中で最大の生産数となる1,423機が作られた。生産機数および運用実績なども含めて日本の水上機の代表とされている。
万世特攻平和祈念館に展示している零式三座水上偵察機は、鹿児島県南さつま市の吹上浜沖約600m、水深5mの海底に沈んでいたものが、1992年(平成4年)8月22日に47年ぶりに引き上げられたものである。
海底での飛行機は、機体のほとんどが砂に埋もれた状態であったため、戦後47年を経過しているにもかかわらず、良好な保存状態であった。
すぐれた航続力と搭載力をもつ本機は、太平洋戦争中の全期を通じて、海軍の作戦地域の殆ど全域にわたって活躍し、偵察のほか、哨戒、攻撃、連絡輸送から救難にまで幅広く使われた。
万世特攻平和祈念館に展示している飛行機は、当時極秘であった八木アンテナ(電深)を付けた日本に唯一現存した珍しい機体で「水偵302」の表示があることから、福岡を離水、沖縄方面の探敵から帰途中燃料切れで不時着したものである。
この飛行機は海軍のフロート付水上偵察機であって、ここ万世陸軍飛行場から出撃した特攻機ではありません。
なお、引揚げ後の機体整備にあたっては、海上自衛隊鹿屋航空工作所が支援した。
吹上浜から引き揚げられた零式艦上戦闘機52型丙の機銃
吹上浜から引き揚げられた零式水上偵察機の7.7mm旋回銃
旧日本陸軍98式直協偵察機のエンジン・プロペラ
2階
万世飛行場の歴史や散華された隊員たちの遺影や遺品を展示している。
2階は撮影が禁止となっています。
屋外
万世特攻慰霊碑「よろずよに」
初等訓練用単発練習機のプロペラ
このプロペラは自衛隊で昭和37年から現在でも使用されている初等訓練用単発練習機のものです。
戦局の悪化となった昭和19年頃完成した当万世飛行場に配備されていた陸軍三式戦闘機(飛燕)のプロペラとほぼ同型のものといわれている。
万世特攻平和祈念館の概要
営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 12月31日、1月1日 |
入館料 | 大人(高校生以上)310円 小人(小・中学生)210円 団体(20名以上)大人260円、小人150円 ※障害者手帳提示による割引あり(本人と介助の方 2名半額) |
住所 | 鹿児島県南さつま市加世田高橋1955番地3 |
万世特攻平和祈念館webサイト | https://kanko-minamisatsuma.jp/spot/7570/ |
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